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【母子家庭=貧困?】世間のイメージを実体験から解説

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母子家庭の子は"かわいそう"と思う世間

"父親のいない家庭の子どもを見て、多くの人が直感的に抱くのは「かわいそう」という感情です。その根底にはあるのは、両親がそろっているのが当たり前であるという風潮です。実際には片親の世帯は昔ほど少なくありませんが、その風潮は世間に染みついているので、これから先も簡単に払拭されることはないでしょう。
また、母子家庭に憐れみを感じる人は、自分の中で勝手なイメージを作り上げていることが多いです。たとえば、父親に遊んでもらえないせいで、暗い子どもになってしまうと考える人は珍しくありません。実際には父親がいる家庭でも、夫婦仲や教育方針が悪ければ、子どもが暗くなってしまうケースはよくあります。両親がそろっているのに、子供がひきこもりになってしまった事例もあふれています。
このように、父親の有無を子どもに対する憐れみの尺度として用いるのは正しいとはいえません。しかし、それを実感できるのは本人たちだけであるというのも事実です。母子家庭の子どもでも幸福なケースはたくさんありますが、世間はなかなかそのようには理解してくれません。子どもが不幸でないと必死にアピールしても、年配の人などは一向に認めてくれない場合もあるでしょう。"

母子家庭=貧困であると見下してくる

"母子家庭の子どもをかわいそうだと考える理由の一つして、貧乏に違いないという決め付けがあります。たしかに貧困であるケースもありますが、いまや女性の社会進出が進んでおり、男性より活躍しているキャリアウーマンもたくさんいる時代です。たとえ母子家庭であっても経済的に豊かで、子どもに習い事をたくさんさせているようなケースも決して少なくありません。それにキャリアウーマンでなくても、別れた夫から多額の慰謝料を受け取ったり、毎月養育費をたくさんもらっているケースもよくあります。さらには、母子家庭をサポートする福祉制度が充実している自治体も増えています。
このような事情があるので、必ずしも母子家庭は貧困というわけではありません。しかし、お金に困っているという前提で見下してくる人がとても多いのです。見下されていると感じても、自分たちは裕福であるとアピールするわけにもいかないでしょう。その結果、ずっと貧困というレッテルを貼られ続ける可能性があります。また本当に貧困である場合は、尊厳まで踏みにじられている気がして耐え難い気持ちになるかもしれません。相手を苦しめている自覚がないまま、上から目線で接している人がいるのもやっかいな点です。"

正しい選択だった母の考え方

"母が離婚したのは夫の借金癖がひどかったらからです。働いても長続きしないので、いつも貯金は底をついている状態で、消費者金融を利用するのが当たり前の生活でした。一向に改善されないので、母は離婚を選択して、子どもである自分たちを引き取る決意をしたのです。母子家庭に対する世間の捉え方を知っているので、子どもに対して申し訳ないという気持ちがあったのでしょう。泣きながら何度も謝られたことが非常に印象的です。
しかし、母の行った選択は正しかったと理解しています。なぜなら、誰よりも自分は幸せな子ども時代を過ごせたと感じているからです。それまで専業主婦だった母は一生懸命働いて、自分を大学まで進学させてくれました。いつも熱心に話を聞いてくれるので、悩み事を自分の中でため込んだ記憶もありません。疲れていてもいつも笑顔で過ごしており、母に対して尊敬の念を抱くようにもなりました。離婚せずに父親も一緒に暮らしていたら、そんな明るい未来はなかったに違いありません。本当に大切なのは両親がそろっているという事実ではないと、母は考えたのでしょう。何よりも大事なのは、子どもの笑顔を守ることだと考えているのが十分に伝わってきました。"

世間の9割は誰かを下に見たいだけ

"どうして母子家庭を見下す人が多いのか疑問に感じているなら、優越感という言葉を思い出しましょう。優越感を持っていると気分が良くなり、まるで自分が偉くなったかのように錯覚します。しかし実際のところ、他人を上回るのは簡単なことではありません。自分より収入の多い人やルックスの良い人などは、世の中にたくさんいるのが実情となっています。そのため、むしろ劣等感を抱く機会のほうが多いかもしれません。
そこでポイントになるのは、自分より下の存在を見つけることです。優越感や劣等感は絶対的なものではなく、相手との相対的な関係によって生じます。すなわち自分の収入やルックスが平凡でも、それより劣っている人を見付ければ優越感に浸れるというわけです。世間の9割ほどは、誰かを下に見ることで良い気分になりたいという心理を持っています。母子家庭はそのような人たちにとって便利な存在となっているのです。父親がいないという事実だけで手軽に見下せるので、自尊心を満たすのにうってつけだからです。そのような人に遭ったら反面教師にすると良いでしょう。他人を見下さない人も世間に1割は存在するので、そちら側に入るために役立てるということです。"

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